神経の治療ってどういうこと?

歯の中の模式図です。歯の中は神経や血管が走ってます。
歯の中って、とっても複雑なんです。歯の中は、血管や神経が走行しています。血管は歯への栄養補給に。神経は、歯の感覚を司ります。熱いものを熱い、冷たいものを冷たいと判断します。そうしないと火傷や凍傷につながります。

初めは小さな虫歯から段々に進行すると神経まで達する大きな虫歯になると感染した神経の処置を要します。
そんな、神経や血管は歯の中、主に根っこの複雑なトンネルに存在しています。この複雑なトンネルはできることなら治療しない方が良いのですが、必要があれば根の治療をしなければなりません。因みに、どんな時に治療が必要か?歯の中まで感染が及んだ時(虫歯・破折)、しみる・痛いと言った症状が治らない時(しみる・痛いの対応したけれど症状が残る場合)、すでに根の治療をしている場所が再び症状が現れた時(疼く、腫れた、膿が出たなど)です。治療済みの箇所は症状が出ることでわかる場合もありますが多くはレントゲンを撮った際に指摘されることもあります。
さて、実際の治療です。感染が及んだ時に治療するのは仕方ありませんが、治療中に感染させることは避けたいと思うのですが感染どこからか?唾液から感染は始まります。治療中の歯に唾液から守るための処置の一つがラバーダム防湿です。20年ほど前は保険治療でも行えましたが現在の保険治療の項目からは外れているのでより良い治療を行いたいと思っても保険診療では行えないというギャップの一つです。
![]() |
![]() |
---|
保険治療の範疇外ですが、唾液からの感染を防ぐ手段として隔壁って方法も有効です。さて、私たち歯科医師は感染した神経の走る根管を限りなく綺麗にするよう治療するのですが、排水管掃除に似ています。汚れた排水管をスポンジや薬品を使用して綺麗にしていく、使用器具や薬品は異なりますがイメージは容易と思います。使用する器具は、経験されている患者さんも多いかと思います。針金の細いもので歯をカリカリしていた行為が、根管を綺麗にしているのです。
|
![]() |
|
---|
ニッケルチタンの器具、マイクロスコープ、CTは現代の根の治療の三種の神器です。

根の治療はマリオに通じる?!
ちなみに、現在は複雑な根管の形をCT撮影で把握したり操作性の良い器具の使用、肉眼では見えない汚れや入口を専門の顕微鏡を使用して治療することも一般的になりつつあります。これらの道具を駆使して、既述しましたが歯の中まで感染が及んだ時(虫歯・破折)、しみる・痛いと言った症状が治らない時(しみる・痛いの対応したけれど症状が残る場合)、すでに根の治療をしている場所が再び症状が現れた時(疼く、腫れた、膿が出たなど)に歯根を治療しているのです。