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One day treatmentのススメ

One day treatmentってご存知ですか?詰め物や被せ物を1日で終わらせてしまう治療方法です。従来、型をとって技工士さんに外注しますので早くても1週間出来上がりを待たなくてなりません。

技工士専門学校の学生さんたち。HPより抜粋

デンツプライシロナのセレックシステム
30年前であれば、それは当たり前のことだしたが現在はコンピュータの進歩や材料の研究が進み多くのデータ蓄積により1日での治療も可能となりました。もちろん、治療全てにおいてではありません。そして、保険適応ではありません。でも、1日で治療を終えるメリットが多く存在します。①従来必要とされた粘土のような材料によるお口の中の型取りが不要なので、息苦しさや吐き気に繋がる不快感がありません。代わりにAI技術を応用した3Dスキャナーを使ってお口の中の撮影を行います。この3Dスキャナーで得られたデジタルデータをもとに、コンピューター制御の加工機械を用いその場でセラミック材料から詰め物、かぶせ物を削りだします。
セラミックブロック。これを設計通りに削り出し歯を制作します 小さな詰め物であれば数分、大きなかぶせ物でも10分程度で完成しますので、1時間程度で複数の虫歯治療を終わらせることが可能です。 ②保険で対応されるような金属やプラスチックの詰め物というのは一般的に5年から6年ぐらいの間に再治療を迫られる - つまり中で新しい虫歯が発生したりして取り除いて新たに治療しなければならないということが多くの研究報告で実証されています。 一方でセラミック修復の論文では20年から30年ほどで9割残る治療法だと言われていて、5年や6年で頻回のやりかえが必要ないところもメリットと考えることができます。③一見セラミックの方が歯を削る量が多そうですが即日治療であれば残せる歯質は可能な限り残します。即日治療でなければ仮の蓋をしてご帰宅していただくのですが、仮の蓋は乗せてあるだけなので噛む力などで薄い歯が耐えられなく割れてしまうことも。そうならない様に設計を大きくとる場合もあります。
仮歯のデメリットがたくさん・・・ ④また、置いてある仮の蓋がずれたり次回の予約までの間隔が長い場合には仮歯と歯の隙間に食物残渣や細菌が入って感染汚染を起こします。その結果、術後の不快症状や、歯と接着する際の接着力の低下を起こしてしまいます。この状況を打破するのは即日治療のみです。

メタルとセラミックのレントゲンの比較
⑤即日治療に使用するセラミックはレントゲンに透過しますので虫歯は早期発見が可能ですが金属は中を映しませんので症状があったりしてレントゲンでわかる状態の時は随分大きくなった状態の虫歯が発見されることもあります。即日治療の必要性が少しでも伝えることが出来たら幸いです。